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令和5年度公共用水域水質測定結果及び地下水質測定結果について

4月25日 環境省より

 

令和5年度に全国で実施された公共用水域・地下水の水質測定結果と地下水汚染事例の実態調査結果、及びPFOS・PFOAの調査結果を取りまとめました。

 

1.背景

水質汚濁防止法に基づき、都道府県や市は公共用水域や地下水の水質を毎年測定・監視しており、都道府県は測定計画に基づいて結果をとりまとめ、環境省へ報告します。環境基準は政策目標であり、基準を超えた地点については対応結果も報告され、環境省がその対応状況を確認します。

 

2.公共用水測定結果
(1)人の健康の保護に関する項目:鉛や農薬など健康に影響を及ぼす可能性のある27項目について、全国5,278地点で約18万7千件を測定。基準達成率は99.0%で、前年度とほぼ同水準。カドミウムや鉛など7項目で56地点に基準超過が見られ、主に河川が対象。海域での超過はありませんでした。(2)生活環境の保全に関する項目:BODや大腸菌など13項目を、全国7,025地点・約46万件測定。河川ではBODの達成率93.8%、大腸菌は55.6%。湖沼ではCOD達成率52.5%と依然低調。海域ではCOD達成率78.7%。水生生物の保全項目(全亜鉛・ノニルフェノール・LAS)は全体的に高達成率(98.5〜100%)でした。

結果の詳細:http://www.env.go.jp/water/suiiki/index.html

 

3.地下水質測定結果

(1)概況調査(地域全体の水質把握):全国2,785地点で実施され、環境基準の達成率は94.9%でした。硝酸性窒素等の超過率が最も高く、全体の2.2%で確認されました。(2)汚染井戸周辺調査(汚染範囲の確認):842地点で実施され、最も多く基準を超えたのは砒素で、次いでふっ素、硝酸性窒素等が多く検出されました。(3)継続監視調査(過去汚染地域の監視):3,875地点で調査を実施。基準超過は硝酸性窒素等が最多で、次いで砒素、テトラクロロエチレンの順に多く確認されました。

令和5年度末時点で地下水汚染事例は9,349件あり、硝酸性窒素等が最多でした。原因は過剰施肥や工場・廃棄物などで、約5,100件で原因が特定・推定されています。

結果詳細:https://www.env.go.jp/water/chikasui/index.html

 

4.PFOS及びPFOAの水質測定結果

PFOS・PFOAは要監視項目として合算50ng/Lの指針値が定められ、令和5年度には39都道府県・2,078地点で測定されました。うち22都府県の242地点で指針値超過が確認され、主に地下水が対象でした。超過地点には継続調査や範囲特定、新規確認が含まれ、飲用に使われないよう所有者への指導も行われています。

▼添付資料:令和5年度公共用水域及び地下水のPFOS及びPFOA調査結果一覧

 

 

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