食品分析FOOD SAFETY
食品分析による農薬検出、解決策をご提案
長年の環境分析の経験を活かして、いち早く食品分析にも取り組み、残留農薬分析やカドミウム分析、食品添加物分析、食中毒予防検査などを通じて食の安全・安心をサポートしております。また、ペットフード(試料)分析も行うなど、人間以外の動物・生物の食品にも目を向け、幅広く取り扱います。
栄養成分分析
栄養表示基準に基づいた分析方法(平成27年3月30日消食表第139号)にて検査を実施しています。栄養表示が許容差範囲外になるのを防ぐためにも、理論値ではなく、実際の分析値を用いた栄養表示をお薦めします。
栄養成分 分析項目
- 基礎成分
- 水分、たんぱく質、脂質、灰分、炭水化物、糖質、食物繊維(プロスキー法)、熱量(エネルギー)、食塩相当量
- ミネラル類
- ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン
- 糖類
- ショ糖、ブドウ糖、果糖、乳糖、麦芽糖、ガラクトース、ビタミンA(レチノール、β-クリプトキサンチン、α-カロテン、β-カロテン)、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE(α-トコフェロール)、ビタミンK1(フィロキノン)、ビタミンK2(メナキノン-4)、ナイアシン、トリプトファン、葉酸、パントテン酸、ビオチン
分析機器
原子吸光光度計
高速液体クロマトグラフ(HPLC)
残留農薬試験
国内生産の農産物や食品、輸入食品などさまざまな食品や農薬に対応した多様な検査メニューをご用意しています。また、GC/MS/MS、GC/MS、LC/MS/MSなど最新の測定機器を備えております。
主な分析
- 一斉分析
- 検疫所モニタリング食品全般(最大650項目/野菜・果樹・穀物・ 国産米等)、検疫所違反事例や高頻度検出農薬など国内外の食品全般を対象
- 個別分析
- カスガマイシン、バリダマイシン、グリホサート
- カビ毒の分析
- 総アフラトキシン(B1、B2、G1、G2)、デオキシニバレノール
分析機器
超高速液体クロマトグラフ/タンデム型質量分析計(UPLC/MS/MS)
ガスクロマトグラフ/タンデム型質量分析計(GC/MS/MS)
農作物金属分析・検査
わが国の農作物中のカドミウム規格基準は米のみについて定められており、平成22年4月8日に従来の「玄米中に1.0mg/kg未満」から、「玄米及び精米中に0.4mg/kg以下」に改正(平成23年2月28日施行)されました。この改正により、迅速かつ安価な出荷前検査の必要性が高まってきております。
その他、食品衛生法にて基準値が定められている食品中のヒ素や鉛等の重金属検査、ミネラル検査等も承っております。
主な検査内容
- カドミウム検査
- 塩酸抽出法(玄米・精米・麦・大豆)、公定法(玄米・精米・土壌)、湿式分解法(野菜)
- その他重金属検査
- ヒ素、鉛、総クロム、総水銀
分析機器
誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP/MS)
誘導結合プラズマ発光分光分析装置(ICP/AES)
原子吸光光度計
食品添加物分析
食品の色合いや風味、品質保持のために使用する着色料や保存料などの食品添加物は、使用基準を守り使用すれば食生活をより豊かなものにしてくれます。食品添加物は、食品衛生法による使用基準が定められており、これに違反した食品への使用は禁止されています。人々の食の安全・安心を確保する為に、食品添加物の分析を行っています。
食品添加物 検査項目
- 着色料
- 食添許可酸性タール色素(定性検査)、食添許可外酸性タール色素(定性検査)
- 漂白剤
- 二酸化硫黄
- 保存料
- 安息香酸、ソルビン酸、デヒドロ酢酸、パラヒドロキシ安息香酸エステル類
- 甘味料
- サイクラミン酸
誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP/MS)
米の品種判定DNA検査
平成14年にJAS法が改正され、生産から流通の段階で消費者への正しい情報の提供、および適切な商品表示が行われるよう、偽装表示業者への罰則強化の措置がとられました。この改正により、生産者のみならず卸業者、小売業者、大手流通業者まで、幅広く対応を求められています。
主な検査内容
- 定性検査
- 表示された品種かどうかの確認
- 定量検査
- 表示された品種に他品種がどれくらい混入しているかどうかの確認
分析機器
電気泳動装置
PCR装置
食中毒予防検査
食品製造、調理業務に係る衛生管理上必要な各種検査(食品衛生法、食品衛生基準条例、各種食品製品の規格・基準、大量調理施設衛生管理マニュアルなど関係する法令などを遵守するのに必要な検査等)をお手伝いいたします。
主な検査
- 食材の微生物検査
- 一般生菌、大腸菌、大腸菌群、サルモネラ属菌、腸管出血性大腸菌、キャンピロバクター、黄色ブドウ球菌など
- 施設の拭き取り検査
- 一般生菌、大腸菌、大腸菌群、黄色ブドウ球菌など
- 食品従事者等の検便検査
- 赤痢菌、サルモネラ菌、腸管出血性大腸菌、ノロウイルスなど
分析機器・分析風景
PCR装置
培養法
ルミテスター
ペットフード(試料)分析
平成21年6月1日から、「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(平成20年法律第83号)(ペットフード安全法)が施行され、ペットフードに対する安全性が重要視されてきています。
さらに、上記法律の成分規格が改正され、平成27年2月20日より、亜硝酸ナトリウム及びメラミンが追加されました。
当社では、これらの追加項目にも対応した高品質のサービスをご提供いたします。
ペットフード検査項目
- 農薬
- クロルピリホスメチル、ピリミホスメチル、マラチオン、メタミドホス、グリホサート
- 添加物
- 亜硝酸ナトリウム、エトキシキン(犬用: エトキシキン75)、BHA、BHT
- 汚染物質
- アフラトキシンB1、デオキシニバレノール、カドミウム、鉛、砒素、BHC(α-BHC、β-BHC、γ-BHC及びδ-BHCの総和)、DDT(DDD及びDDEを含む)、アルドリン及びディルドリン(総和をいう)、エンドリン、ヘプタクロル 及び ヘプタクロルエポキシド(総和をいう)、メラミン 等
- その他
- プロピレングリコール(猫用)
試料検査項目
- 主な検査項目
- 粗たん白質、粗脂肪、粗繊維、粗灰分、カルシウム、りん、水分
分析機器
超高速液体クロマトグラフ/タンデム型質量
分析計(UPLC/MS/MS)
GCMSMS
高速液体クロマトグラフ(HPLC)